環境省は、3月10日、企業が持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて取り組む際の手引きとなる「持続可能な開発目標(SDGs)の活用ガイド」(以下、SDGs活用ガイド)の第2版を発行しました。SDGs活用ガイドは、持続可能な開発目標(SDGs)に関連する取り組みを促進するために、2018年6月に初版が作成されたガイドの更新版となります。

SDGs活用ガイドでは、変化するビジネス環境の中で企業が置かれている状況と、企業にとってSDGsに取り組む意義について説明した上で、具体的な取組の進め方が示されています。また、既にSDGsに先駆的に取り組んでいる企業の事例などが紹介されています。

SDGs活用ガイドを活用してSDGsに取り組むことにより、経営リスクを回避するとともに、新たなビジネスチャンスを獲得し、持続可能な企業へと発展していくことが期待されています。

今回の改正では、SDGsを取り巻く国内外の情勢の変化や進展を反映させるとともに、第五次環境基本計画(2018年4月閣議決定)で提唱された、「地域循環共生圏(ローカルSDGs)」や「ESG地域金融」などの関連情報がより詳細に記載されました。さらに第2版では、ケーススタディの事例を更新し、優良事例、参考となるガイドライン・ツール・各種支援制度などが新たに追加されています。

想定利用者と特徴

SDGs活用ガイドは、SDGsについてこれまで特段の取り組みを行っていない、あるいはSDGsに関心を持ち何か取り組みを始めてみようと考えているような企業で、とりわけ職員数や活動の範囲が中小規模の企業・事業者に活用いただくことを想定しています。このため、地域経済を支え、地域の活力の中心となって活動している中小規模の企業・事業者の目線で眺め、使いやすい内容となることを意図して構成されています。

また、SDGsには17のゴールと169の目標がありますが、本ガイドにおいては、環境保全と関係の深いゴールや取り組みを中心に記載されています。例えば、4(教育)、6(水・衛生)、7(エネルギー)、11(都市)、12(持続可能な生産と消費)、13(気候変動)、14(海洋)、15(陸域生態系・生物多様性)、17(実施手段・パートナーシップ)に関連する参考情報や事例等が記載されています。

ガイドの構成

SDGs活用ガイドは、本編と資料編の2部から構成されています。

本編では、企業を取り巻く社会の変化やSDGsを巡る国内外の動きなどが紹介され、それとともに、企業の持続可能性に関する取組動向やSDGsに取り組むための具体的な方法をケーススタディの事例や取組手順が具体的に紹介されています。そのため、中小規模の企業・事業者がSDGsへの理解を深め、そして実践へとつなぐためのガイドとなっています。

資料編では、SDGsに取り組むに当たり、活用しやすいガイドライン・ツール・各種支援制度、企業のSDGsに対する意識調査結果、企業の取組とSDGsの紐付け、取組事例などを紹介しています。

本編、資料編ともに、環境省HPからダウンロードして、閲覧・利活用することが可能です。

本編の目次

1.企業を取り巻く社会の変化
1.1 これからの企業に必要なこと
1.2 未来を⾒据えた世界の潮流
1.3 ⽇本国内の主な動き
2.企業の持続可能性に関わる動き
2.1 拡⼤する ESG 投資と持続可能性
2.2 バリューチェーンの持続可能性
2.3 SDGs と地域循環共⽣圏
3.企業にとってのSDGsとは
3.1 経営リスクの回避とビジネスチャンスの獲得
3.2 SDGs の活⽤によって広がる可能性
3.3 強みを活かした独⾃性のある展開
4.取組の進め⽅
4.1 どのように進めたらよいか
4.2 ケーススタディ事例
4.3 取組⼿順

資料編の目次

1.SDGs のゴールとターゲット
2.ガイドライン・ツール集
3.各種⽀援制度
4.企業の SDGs に対する意識調査結果
5.企業の取組と SDGs の紐づけ
5.1 既存の制度・枠組で提⽰されている取組と SDGs の紐付け
5.2 バリューチェーンと SDGs の紐付け
6.取組事例の紹介
6.1 企業の取組事例
6.2 「ジャパン SDGs アワード」受賞企業の取組事例